やあ。CardWirthEditorを使ってオリジナルスキル(やアイテム)とキャストを作り、自宿で使うまでを説明するよ。

*これは身内で「オリジナルキャスト作ってシナリオにまとめて交換して遊ぼう!」という企画のために書かれました。
そのためオリジナルスキルやアイテムを作り、NPCとしてデータを作ったキャラクターに持たせた
シナリオを作るまでが書かれています。
アイテムやスキルを使うだけなら、2.オリジナルキャストを作る は読まなくて構いません。
*また、データを作る性質上、CardWirthで隠蔽されている各種数値にある程度触れます。
これは純粋なCardWirthの楽しみを奪うかもしれません。

 

0.用意するもの

CardWirthEditor.exe (CWと同じフォルダに入っている筈です。なかったらフルパックをDLしてね)
キャストやアイテム、スキルの画像(74*94pxのbmp(8bit256色に減色しておくといいです、軽いので、左上1pxと同じ色で透過)

スキルチェッカー(なくてもいいよ)  ThomasCW>>Tool>>SKICHE_Ex ver1.00
悪魔の書(キャスト作らないならなくてもいいよ)  不確定都市>>Scenarios>>悪魔の書

 

1.オリジナルスキルを作る

CWエディタを開くよ。左上にあるこれがシナリオ作成ボタンなので押すよ。

シナリオフォルダが開くので適当なフォルダを作るかもしくはそのままの場所を選択して、シナリオタイトルを打ち込んでokを押す。新規シナリオができるよ。
今回は「芳醇なダシの香り」というタイトルにしました。
これシナリオフォルダなんだ。私みたいな片づけられない人にならないでください。

これをデータウィンドゥと呼ぶけど今回はどうでもいいよ。

これがカードウィンドゥだよ。キャスト、スキル、アイテム、召喚獣、情報カードなんかを作ったり格納したりしておくよ。
今回はオリジナルスキルを作るので○をつけたスキルのところをおすよ。

スキルの設定画面が出てきたので作っていくよ。
名前をいれて、イメージ画像をいれるよ。ちなみに作ったシナリオのフォルダ(今回なら芳醇なダシの香りフォルダ)には画像をいれなくて大丈夫だよ。
「会話シーン等で会話ウィンドゥに出る画像」はシナリオフォルダ内にいれないといけませんがスキルやキャスト等の画像はカードデータそのものに格納されるよ。

これは詠唱が必要な魔法スキルにするので、「沈黙時に使用不可」にチェック。
効果属性は魔法にするよ。
魔法的物理属性とは「魔法っぽい効果を物理に載せる=武器に炎を纏わせて斬る、祝福された弓で幽霊をも射ぬく」という意味で、「居合い斬り」が該当。
物理的魔法属性とは「魔法によって物理現象を起こす=魔法で生み出したハンマーで殴る、魔法でつくりだした糸で敵を絡めとる」 という意味で、「蜘蛛の糸」が該当。
魔法的物理属性は幽霊に効くけど物理的魔法属性は幽霊に効かないという点にご注意下さい。

抵抗属性も、これは魔法なので精神力で耐えるために抵抗属性を選ぶよ。
ダメージを与える系列の魔法の場合、回避属性だと回避されると影響を与えられないが、抵抗属性だとダメージが下がるが影響を与えられるよ。

カッコいい解説をかくよ。これは恐ろしい花粉をぶちまける魔法にするよ。
キャプションは中二病のほうがかっこいいけどなるべくスキルの内容が解るように書くこと。
後述する「レベル」や「適正」についても書いておくといいよ。

このスキルにかかわる要素を決めるよ。ここで指定した能力が高い人ほどこのスキルを上手く扱えるよ。
「賢く狡猾な者を好む」とキャプションにかいた通り、知力と狡猾性を指定したよ。

レベルを決めなくてはならないよ。リューンのスキルを参考にして決めてもいいし、
リューンに似たような効果のスキルがない!って人はSKICHE_Exを使うよ。

あ、使用時能力値修正は、花粉をいっぱい撒くので動きが鈍る!みたいなイメージでつけてみたよ。

これがSKICHEの画面だよ。効果を入力して計算し、適正レベルを計算するよ。
成功率についてはエディタ上ではもうちょっと後で設定するけど、これは大きく適正レベルを左右するからこれも踏まえてレベルを決めるよ。
効果は複数載せられるけど盛り過ぎるとレベルがオオゴトになるよ。

■効果を決めるときの注意点1/値の種類
ダメージや回復の「レベルに対応する値」「値の直接入力」「最大値処理」
レベルに対応する値: 使う冒険者のレベルが高いほど威力が上がるよ。多くのスキルはこれだよ。
値の直接入力: 熟練が使おうが下っ端が使おうが威力固定だよ。爆薬なんかのダメージに使われるよ。
最大値処理:対象の体力全部をダメージしたり回復したりするよ。スキルにはあまり使われないよ。

■効果を決めるときの注意点2/属性
それぞれの効果は指定した属性でしか効果を現さないよ。
全:すべての対象に効果がある
肉体:正常な肉体を持つ存在に効果がある。ゾンビ、幽霊、ゴーレム等を含まない。血を流して痛がるもの、と認識しておけばok
精神:正常な精神を持つ存在に効果がある。錯乱しているゴースト、リビングメイル、スライム等を含まない。 錯乱しないものや眠らないものと認識してok
神聖:不浄な存在に効果がある。ゾンビ、ゴースト等に"のみ"効果があり、生きている存在には効果を顕さない。聖水等。キーコード(後述)「神聖な攻撃」
魔法:魔法生物に効果がある。機構の兵士やゴーレムに"のみ"効果があり、人間や獣等には効果を顕さない。魔法生物の動力を遮断する、等。キーコード「魔法による攻撃」
炎、冷気:炎/冷気に強い、弱い、無効等の敵がいる。キーコード「炎による攻撃」「冷気による攻撃」

属性を組み合わせると、例えば「聖なる炎でゾンビにはダメージを与えるが(神聖属性でダメージ)、人間や獣等は回復する(肉体属性で回復)」や、
「特殊なノイズで機構の兵士にはダメージを与えるが(魔法属性でダメージ)、普通の人が聞くと眠ってしまう(精神属性で眠り)」といった効果が可能になる。

スキルチェッカーさんに決めた効果を打ち込んだら「技能レベルは2.5くらいじゃないかな?」と云われたので
ちょっとオマケしてもらって2にしてエディタのスキルに打ち込む。
隣のタブの「効果」には今決めてスキルチェッカーにいれた効果をいれるので省略。

スキルチェッカーは計算式なので必ずしも適正なレベルが出るわけではありません。
リューンのスキルを読み込んでもものすごいレベルをたたき出してしまうスキルもあります。
普通の攻撃とかなら構いませんが、召喚、ギミック、属性特化等の場合は、
他のシナリオで似たようなスキルがないかなども参考にして考えてみましょう。
まあ多少崩壊してもいい。そういうものだから。
ちなみに一般のアクションカードでは攻撃がレ比2、渾身がレ比4、会心がレ比3となってます。

対象を決める。ここを設定し忘れると発動しないスキルになるので注意。今回は「敵一体」を対象に。
視覚効果は相手にあたったときにどんなエフェクトが出るかなので好きにきめてよし。
カードの価値は基本的に「日用品」に。捨てられると困るシナリオアイテム等を希少や貴重にする。
成功率はとても大きな要素なので慎重に。-2でかなり当たりづらくなる。
物理攻撃で「必中」となっているものは+5になっていることが多い。
また、味方にかける回復魔法等は+5の絶対成功にしておかないと不発して泣く。
参考までに、一般のアクションカードでは攻撃が0、渾身の一撃が-2、会心の一撃が+2となっている。

 

効果音を決める。初期効果とは発動時の音、二次効果とはそれが対象に影響を与えたときの音。
魔法の矢だとピカーン!(初期効果)→ズドッ!(二次効果)ってカンジ。
花粉なのでブオオオという突風音→相手の灰にはいってギシャー!という感じにしてみました。
キーコードは適したものを必ずつけること。 エディタで「交易都市リューン」などを開いて参考にしてみましょう。
(「眠りの雲」には「魔法による攻撃」はついていません)
今回は「ダメージを与え沈黙にする魔法」なので、「攻撃」「魔法による攻撃」「沈黙」「魔法」とつけました。
これがちゃんとついてないと、例えばシナリオで「味方を呼ぼうとするゴブリン」を黙らせるのにこの魔法を使っても黙らせられないとかそういうことになるよ。

オリジナルスキルができました!!!
アイテムも同じように作ることができます。
アイテムには使用回数(0にすると無限)と価格(スキルの場合はレベルから自動算出される)を設定する欄があります。

 

 

2.オリジナルキャストを作る

*この項目は通常必要ありません。冒険者データを作って友達と交換しようぜっていう遊びをしていたのでそのためのものです。
自作スキルやアイテムを作って普通に使っているPCに持たせたいだけなら3.へ進んでください。

キャスト(PCとかNPCとか、敵も味方も全部ひっくるめてキャストといいます)を作ります。
カードウィンドゥから、キャスト作成ボタンをクリック。
名前と画像をいれていきます。これは誇り高い海の戦士モラモラです。ショタです。

レベルはPCとして使って貰うキャラなので低めに1で。
体力を200とか300とかすると妖怪ができるので注意しましょう。
ちなみに体力は今は設定しません。能力値を決定した後、体力の右側にある「....」というボタンを押すと適切な体力が表示されるようになっています。
解説も折角なのでかっこよく書きましょう。悲惨な過去とか。SSとってませんがモラモラは友が寄生虫を振り払おうとして死んだ悲惨な過去を持っています。

ここでクーポンをつけます。 「マンボウ」と「魚類」 をつけました。こんなん何に使うんでしょう。知りません。
点数もつけられます。誇り高い海の戦士としてモラモラはマンボウであることに誇りをもっているのでマンボウは2点の名声クーポンです。
…あんまり点数はつけないほうがいいです。基本的に0点をおすすめします。
成長は遅くなりますが、「元奴隷」 とか「アル中」とかで-2点くらいつけてもいいと思います。
あと「戦士」「魔術師」「僧侶」「精霊使い」「盗賊」とかあのへんをつけておくと対応してもらえることが多いかも。

今回はPCとして使うキャラクターなので、「性別謎」「年代不明」は選択しません。
素質も、「英雄型」はやめておくほうが無難です。

特徴を設定します。好きにつけて構いません。ピンとこなければつけなくても構いません。
ちなみに「上品 」にチェックをいれると丁寧語で、「粗野」にチェックをいれるとべらんめぇ調で話すことが多くなるかもしれません。
モラモラはこんなかんじのあふれるイケメンオーラを撒き散らすイカした男です。

基本的にクリーチャー用の設定で、一般のPCでは使わない設定なのであまり触らないほうがいいです。
上の効果の属性とあわせて見てもらうとひらめくかもしれません。
うちの子はゾンビ娘なんです、とかだったら不浄な存在にチェックをしてもいいと思いますが勿論その場合味方の聖水がかかると死にます。
モラモラはマンボウなので炎に弱く、深海魚でもあるので冷気に耐性を持っています。
心はあります。苦悩するイケメンです。

 

次に能力値を決めていきます。
自分で自由に割り振る場合、「身体的特徴は合計上限36、精神的特徴は±2まで」を目安に職業にあった風に割り振っても構いません。
しかし、本来PCの能力は性格や型、年代によって決定されています。
今回は「悪魔の書」というユーティリティシナリオを使って指定した性格や年代に合致した能力値を作ってみます。
ただしこれは「基本的に数値は隠蔽」というCardWirthの醍醐味を失う結果をもたらしかねません。
特に初心者さんは、自由に能力値を割り振らせて貰うほうを私はオススメしております。

「悪魔の書」はそのままではプレイできないシナリオです。
エディタで「悪魔の書」を開き、データウィンドゥの黄色い「悪魔の書」というアイコンをダブルクリックして張り紙画像を開きます。
右端 のタブ「詳細データ」から、シナリオ出現条件の「必要とする称号」をすべて削除し、保存して下さい。
これで張り紙が選択できるようになります。

悪魔の書で白日にさらされるモラモラのステータス!すげえ!知力高え!足速え!筋力もそこそこある!
これは素晴らしい魔術師か魔法戦士になれそうです。
生命力が目を覆いたい感じですが、ジャンプして死ぬマンボウなので仕方ありません。

モラモラの精神的特徴です。好戦-1.0っていうのは平和1.0ということです。
明るいいいヤツで、物事をできれば穏便におさめたいと思っていますが、護るもののためには果敢に戦うまっすぐな青年。
素晴らしい。モラモラマジイケメンです。

悪魔の書から抽出したステータス、もしくは自分で自由にきめたステータスを入力していきます。
悪魔の書を通すと、ステータス合計が36にならないこともあります。そんなものです。

適正はこんな感じです。0.5刻みでは指定できない?ので適当にズラして構いません。
あんまり波がないような気がするかもしれませんがそういうものです。
+4とかの化物はちゃんと悪魔の書で+4.0って出ます。狡猾+4.0でたことあります。怖い。

身体的精神的特徴を設定したら、「カード」タブに戻り、体力の横にある「....」を押してください。
能力値から算出される適切なHPが表示されます。

これも普通のPCにはついていない能力補正で、いじらないほうがいいです。
しかしいかんせんマンボウなので、少し防御ペナルティを下げました。マンボウなので。

キャストができました!モラモラをクリックして網掛け選択状態にして、○印のボタンをおすと、モラモラの手持ちのカードを登録するウィンドゥが開きます。

そこにカードウィンドゥのスキルタブから、さっき作った「地獄の花粉」をドラッグして登録します。
花粉を撒き散らすマンボウ。すごい。

これで「オリジナルスキルをもったオリジナルキャスト」ができました!
これはいわゆる「連れ込みシナリオ」の「連れ込みNPC(依頼中仲間になって宿までついてくるNPC)」を作る方法です。
普通にプレイしている分には必要ないですがまあいつかシナリオを作るときのために覚えていて下さい。
連れ込まなくても、敵も、味方も、「戦闘画面に出るor一時的にでも仲間になるあらゆるユニット」はキャストとして作る必要があります。

 

 

3.オリジナルスキルを自分で使う

オリジナルスキルやアイテムを、自分の宿で使う方法をちょっと説明します。

宿を起動するとき、そのままクリックするのではなく、画面下部の拡張ボタンを押します。
そこから「ユーティリティ」を選択します。

いつもの宿のとなりに、このようなユーティリティウィンドゥがでます。○印が「手札の編集」です。これをクリックしてください。

ついでに他のアイコンの説明
1.終了したシナリオの一覧がでてきます。選択して削除すれば、終了印が消えてもう一度遊べます。
2.ゴシップ(宿そのものについたクーポン)の編集ができます。基本的にいじる必要はありません。
3.所持金をこう…ほら…あれだよ…ゲヘヘ
4.クーポンを編集することができます。基本的にいじる必要はありません。

手札の編集をクリックしたら、さっき作ったシナリオを探し、ほしいスキルやアイテム等を選んで、配布ボタンをおします。

荷物袋にスキルが入っているのを確認します。

"必ずセーブしてから"ユーティリティモードを終了し、普通に宿を起動します。
所持金やクーポン等を編集した場合も、ユーティリティモードでセーブしないと反映されません。
宿にいない、シナリオで冒険している途中でも、セーブしておけばユーティリティが使えます。
にっちもさっちもいかないときにこっそり回復薬を補充できます。悪い子め。

 

3.5.オリジナルキャストをシナリオから宿に読み込む

作ったキャラデータを、シナリオから宿に読み込む方法を説明します。
キャストを普通に宿帳から作る(そして上の方法でスキルやアイテムを読み込む)方法に比べて、
「能力値や属性(炎に強いや不浄等)を調整つけた特殊なキャラクターを使うことができる」 という利点がありますが、
バランスがーとか性格のあれがーとかはさておいて【遺伝子データを持たない】という欠点があります。親にした場合特殊型が生まれないということです。
(遺伝子データも実はクーポン管理なので必ず特殊型を産むキャストを作成することは一応出来ます)

というわけで簡単に。スキルやアイテムをもたせた状態のまま、キャストデータをカードウィンドゥに表示させます。
データウィンドゥの左から二番目の写真っぽいアイコンをクリック。 【新規エリア(1)】 というものができたと思います。
ダブルクリックで開き、【新規エリア(1)>テーブルビュー】 にカードウィンドゥのキャストカードをドラッグドロップ。
デフォ地図の背景にキャストカードが一枚表示されました。
【新規エリア(1)>イベントビュー】 に移動し、左側からキャストカードを選択。
黄色い横顔のようなアイコンがメニューイベントにつながっていますので、ここに【Tarminal>水色のぐるっと回った矢印のコンテント】をつけます。
これはシナリオを終了する処理です。

続いてデータウィンドゥの【新規エリア(1)】の上に張り紙のアイコンがあると思います。ダブルクリックすると張り紙の画像が開きます。
【詳細データ】タブへ移動し、シナリオ開始エリアの指定を【新規エリア(1)】にします。

このシナリオをエンジンで開始すると、一瞬で終了して戻ってきますが、設定したキャラをPCとして連れ込んでいるはずです。

 

 

4.アイテムやスキルに使用時イベントを仕込む(オマケ)

スキルを撃つときにカッコいい掛け声をいれたり、シナリオ中に一回しか使えないアイテムを作ったり、そういうギミックの仕方を簡単に説明するよ。

仕込みたいアイテムやスキルを選択した状態で、「使用時イベントの設定ボタン」を押すよ。

これが使用時イベント設定画面だよ。左側ツリーから「使用時イベント」をクリックすると右側に「使用時イベント」という赤い三角がでるよ。
どうでもいいけどこの赤い三角のことを「スタートコンテント」というよ。覚えなくていいよ。
ツールバーをStandardタブにして、左から二番目のピンクの四角をクリック、へこんで選択できた状態で使用時イベントのスタートコンテントをクリックするよ。

するとこんな風にスタートコンテントの下にピンクの四角がくっつくよ。CWではこのようなイベントの部品をつなげて会話やイベントを作っていくよ。
この部品のことを「コンテント」と呼ぶよ。今つけたピンクの四角は「セリフコンテント」といって、「プレイヤーキャラに顔アイコンつきで発言させる」コンテントだよ。

では今つけたセリフコンテントをダブルクリック。

これがセリフの設定画面だよ。
スキルは「地獄の花粉」だけど、シチュエーションとして「かっこよくグリモワールを投げる掛け声をいれるイベント」を作ってみるよ。
あおみどりの場所にかっこいいセリフを打ち込むよ。
下にあるカラー指定や特殊文字を使えば、文字色を赤くしたり、絵文字をいれたり、セリフ中にPCの名前をいれられるよ(#Mと打ち込むと、そこは選択中のPC名になるよ)。

選択中のメンバというのはこの場合今スキルを使っている君のことだよ。ランダムメンバとか、選択中以外のメンバーも選択できるよ。

グリモワールを投げるのが男だけだとは限らないので女子阪のセリフも作ってみるよ。右上のセリフコンテントボタンを押すと、今かいたセリフが登録され、新しくセリフを打ち込む画面になるよ。
女の子らしい投げセリフをいれたら、 左側の青い↓の横から、_♀を選択して、↓を押してクーポンを登録するよ。クーポンは複数登録できるよ。
これは、「このセリフを言うのはここに登録したクーポン"すべて"を持っているキャラクター」という意味だよ。
「_♀、_高貴の出」とかにすれば「いきますわよオオオオオオ!!!」とかもできるよ。

登録したセリフは上に一覧で出て、右側の上下三角で並び替えられるよ。
ここで大事なのは、「このセリフを言うPCが指定されたクーポンを持っているかは"上から順番に判定される"」ということ。
一番上に「_♀」のセリフ、二番目に「_♀、_子供」のセリフを登録すると、子供女性は先に_♀に引っかかってしまい、_♀_子供のセリフはでないよ。
また、「このセリフをいうPCがどのクーポンにも合致しない」 時、このセリフは飛ばされてしまうよ。
世の中性別クーポンを削っている変態もいるので、一番下側になるセリフにはクーポンの指定をつけないほうがいいよ。

これで使用時イベントウィンドゥをとじて保存すれば、このスキルを使うとき、グリモワールを投げるセリフを叫んでからスキルを使うという演出ができるよ。

いい忘れていたけど_♀のような_がついているのは隠蔽クーポンといって、ユーティリティからじゃないと確認できないクーポンだよ。
頭に_をつけると隠蔽できるよ。すべてのPCは性別、素質型、年代、性格特徴を隠蔽クーポンで持っているよ。

セリフコンテント以外にも色々なものがあるよ。Utilityのこの分数みたいなアイコンは「ランダム分岐コンテント」といって、
パーセントで分岐させられるよ。コンテントはドラッグドロップで移動させられるから、こうやってランダム分岐コンテントに二つのセリフコンテントをつなげれば、
30%で上のセリフ、70%で下のセリフを喋るよ。
30%成功の1コンテントしか繋げなかった場合、「30%でセリフをしゃべり、70%で何もいわない」という設定になるよ。使うたびに喋ってるとウザいからセリフ系はこの設定をオススメするよ。
ちなみに、このような条件を分けるコンテントではなく、セリフコンテントやメッセージコンテントに複数のコンテントを並列でつなげると、プレイヤーに選択させる画面になるよ。
依頼人が「何についておはなししましょうか? 報酬/内容/魔物の姿/依頼を受ける/やっぱり断る」とか選択肢だしてくるのはこれだよ。

使えそうな物をざっと説明するよ。エディタ上でアイコンにポインタをおくとボタンの名前が出るので確認してね。
今回作るのはシナリオ外に持ち出すスキルなので、シナリオ内で影響するようなものは使えないよ。
そういうものは説明をスルーしています。

【Terminal】
SS撮り忘れた。Terminalにある効果に×がついたコンテントを「中断コンテント」というよ。
これをいれると、イベントも、スキル自体の効果もそこで終了されるよ。
例えば30%の確率で発動が失敗するスキルを作るときは、【ランダム分岐】30%成功→【効果音】エラー→【中断】
とつなぐと、30%の確率でブブッと音がして失敗するスキルが作れるよ。

【Standard】
メッセージコンテント:地の文やNPCの発言に使う、PCアイコンをふくまないセリフコンテントだよ。クーポンによってセリフ内容を分岐できないよ。
セリフコンテント:さっき説明したよ。
効果音: 効果音をいれるよ。今回はデフォルトの効果音のみ使えるよ
空白時間挿入:ディレイをいれるよ。効果音はデフォだと間髪いれず鳴るのでこれで調整したりするよ。
効果:カードの効果みたいなのをここでも使えるよ。「自分を回復してから敵を攻撃する」 みたいなスキルも作れるよ。
時間経過:ターンとかをすすめるんだけどあんまり触らないほうがいいよ。

【Utility】
メンバ選択:パーティーから一人選択するよ。この人が「選択メンバ」になり、効果コンテントやセリフコンテントの対象になるよ。
能力判定分岐:特定のステータスを使って成功ロールし、成否で分岐するよ。
ランダム分岐:確率で分岐するよ。
レベル判定分岐:選択メンバもしくはPT全体の平均レベルが特定値以上以下で分岐するよ。
状態判定分岐:特定の状態異常になっていたら分岐するよ。行動不可には束縛とか麻痺とかを含むよ。
人数判定分岐:PTの人数が何人以上以下で分岐するよ。一人のときしか使えないスキルとか作れるよ。
バトル判定分岐:水色のほうです。「今が戦闘中かどうか」で分岐するよ。戦闘中にしか使えないスキルとか作れるよ。

【Branch】
この項目の前半はほとんどシナリオ外に持ち出すスキルやアイテムでは使ってはいけないよ。
所持金分岐:お金が幾らあるかで分岐するよ。使うのに200sp使うスキル→200spあるか判定→なかったら失敗とかできるよ。
クーポン分岐:特定のクーポンを持っているかどうかで分岐するよ。_秀麗じゃないと使えないスキルとかできるよ。
終了シナリオ分岐:特定のシナリオを終了しているかで分岐するよ。「ゴブリンの洞窟」をクリアしていると使えるスキルとかできるよ。

【Get】【Lost】
入手系、喪失系のコンテントだよ。ただしこれらは「シナリオ中に登録されているものしか呼び出せない」ので、
シナリオ外に持ち出す今回のようなスキルやアイテムの場合、ほとんど使えないよ。使えるものは以下の通り。
所持金増加/減少:お金がふえるよ!!減るよ!
クーポン獲得/削除:クーポンを取得するよ。捨てるよ。

 

では最後に「1回のシナリオ中に1回だけ、掛け声と共にグリモワールを投げる」というイベントを組むよ。

クーポンの文頭に「:」や「;」をつけると、時限消滅称号というものになるよ。このクーポンに点数をつけると、つけた点数分のターンが経過すると勝手に消えるよ。
0点にすると時間経過で消えることはなくなるよ。いずれにしろ「;」 をつけたクーポンは戦闘が終わると消滅し、「:」をつけたクーポンはそのシナリオが終わると消滅するよ。
これを使って上記のイベントを作るよ。
まずクーポン「:もうグリモ投げた」 で分岐。すでにクーポンを所有している場合は、メッセージ「もうグリモない!」>「エラー音」>「中断」でスキル自体をストップ。
まだクーポンを所有していない場合は、「:もうグリモ投げた」 を配布した上で普通にスキル発動。
これで上記のイベントがくめるよ。